地震に思う

しあわせ野菜ガルテン

2011年03月14日 21:15

 今から16年前のちょうど今頃、自分は春休みを利用して10日間、阪神大震災後の神戸で災害ボランティアをしていました。
 その頃、県のボランティア協会に出入りしていて、その関係で行かせていただいたのですが、当時は「災害ボランティア」という概念も浸透していなくて、「寝る場所すらなくて困っている人がたくさんいる場所に行って、かえって迷惑をかけるだけじゃないか。」という人がたくさんいました。
 しかし、行ってみるとやることはたくさんありました。行政ではできないこと、頼みにくいことがいっぱいあるのです。
一番多かったのは、がれきの下から思い出の品や大切なものを掘りだすという頼まれごとでした。
アルバム、お雛様、ランドセル、いろいろな記念品、そして、地震でなくなってしまった子供の身の回り品、そんなものを掘りだしました。
 他にも、炊き出しの手伝いや、簡易銭湯つくり、引越しの手伝い、援助品の分類などやることはいっぱいありました。

 当時は自分自身の中にも、「ボランティア」イコール「奉仕活動」という考え方があり、粛々と真面目に笑顔は厳禁という感じで出かけたのですが、参加しているみんなはとっても生き生きしていました。
 中学を卒業して高校に入学するまで暇だから、家でぶらぶらしているならと思ってやってきたという中学3年生が、額に汗して一生懸命にがれきの中から掘り出しているのを見て、何かしてあげたいという気持ちがあれば、頭で考えるんじゃなくて行動に出ればいいんだと思ったものでした。

 あれから16年たちました。
 今の自分は何をするべきだろうか。そのことを一生懸命に考えています。

 (つけたし)

震災後の神戸には2回行っています。
一回目は震災から2週間後で、知り合いの教会をやっている方の炊き出しと物資を渡すお手伝いで、キリスト教会の関係で車両の特別通行書がありました。
二回目の時は2か月がたっていて、現地にボランティアを受け入れる組織が出来上がっていて、震災にあわれて支援を必要としている人とボランティアのコーディネートが行われていました。

今回の震災に対して今行くことがいいのかわかりません。
今行くことで迷惑をかける可能性があることも確かです。
でも、神戸の時にも震災直後から出かけて、一生懸命に活動をしている人がいたことも確かです。

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