たい肥作り

しあわせ野菜ガルテン

2009年01月12日 22:20

きょうは延々5時間スコップひとつでたい肥の切り返しをしました。

たい肥を土の中に入れると、土が良くなるのですが、では、なぜ良くなるのでしょう。
5時間もやるには裏付けがないととてもやれません。

土の粒子は単一で、そのままでは硬くなってしまいます。
ご飯を炊いてそのまま山盛りにした状態です。

たい肥はノリみたいなもので土の粒子を小さなオムスビ状態にしてくれます。
山盛りのご飯もオムスビにすると食べやすくなります。
表面が硬くても中はふっくら、味もいろいろ、食が進みます。
植物の場合だと、オムスビの中には水分と栄養分があって、オムスビとオムスビの間には酸素があって、その間に根を伸ばすことができる、そんな土の状態となります。
これを「土の団粒構造」といいます。


 たい肥の原料は植物です。
ただし、そのままでは土の粒子をくっつけるノリにはなってくれません。微生物によって分解される必要があり、これを発酵といいます。原理はお味噌作りやお酒作りと同じです。
微生物が盛んに活動すると熱が出ます。
今日はとっても寒い一日でしたが、たい肥の温度は50度近くあります。

たい肥を作る微生物は好気性菌といい、たくさんの酸素を吸います。
そのままにしておくと酸素不足で微生物が死んでしまいますので、切り返しをして酸素を入れてあげます。12月に一度切り返しをして今回が2度目の切り返しです。
この写真は12月の時のものです。一カ月で発酵がだいぶ進みました。


たい肥作りにはミミズも活躍します。ミミズはたい肥の中にいる微生物を食べているのですが、たい肥を一緒に飲みこむので出てきたフンは、小さな小さなお団子のようなたい肥の塊となっています。
ミミズがたくさんいる土はいい土です。


仕事が終わって帰りがけに見たパワーシャベル。
こんな機械があれば、たい肥作りも楽になります。
いつかは買うぞ! 頑張るぞ!

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