田起こし

しあわせ野菜ガルテン

2012年01月06日 19:00

オータムポエムの収穫と水かけは1月3日から始まりましたが、本格的な農作業は田んぼの耕起(荒起こし)としました。
この時期に寒風に当てることで、土の構造を細かくしたり、栄養分を活性化させたり、病害虫を退治することが出来ます。

毎年、最初の農作業を何にしようかと悩みます。
3年前は大根の種まき、おととしはジャガイモの植え付け、去年はホウレンソウと小松菜の種まきでした。



TPPの問題もあり、米作りは規模拡大が求められています。
どんなに美味しいお米でも一定以上の規模がないと成り立たなくなっています。
今、自分の水田経営は非常に微妙な規模です。

昨年1年間は、いっそのことお米づくりをやめて野菜作りに専念しようか、と悩んでいたのですが、美味しいと言って買いに来て下さるお客様や、野菜セットと一緒にお求めになるお客様が増えていることと、何より自分の求めている農業が「いつもありがとうございます。今日の料理の食材はすべて心をこめてわたくしたちが育てたものです、といって食事を提供することだ。」と考えると、お米作りをやめるわけにはいきません。

そうなると、次に考えなくてはいけないのは「どうやったら規模拡大をすることが出来るのか。」です。

政府の構想では水田の適正規模は10ヘクタールから20ヘクタール。東京ドーム3個から5個分です。
今、自分の水田は0.4ヘクタール、三角ベースの内野しかありません。
「25倍から50倍にするなんてできるのかなぁ。」

今年中に方向性を打ち出さないといけません。
寒風の中で田んぼを耕しながら思いを巡らせていました。



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