お味噌の匂いがする畑

しあわせ野菜ガルテン

2009年05月30日 19:07

野菜の収穫体験をしてもらいためにハウスに入った時に子どもたちが「お味噌の匂いがする。」と言い出しました。





「確かに枝豆は作っているけど、どういうことだろう。」と不思議に思いましたが、「醤油の匂い」とか「鰹節の匂い」といってくれる方がいて納得しました。

実はこれってとっても貴重なことなのです。

自分は肥料は有機肥料を微生物農法で発行させたボカシ肥料を使っています。

有機肥料というのは菜種油の搾りかす、魚のアラ、大豆かす、鶏糞など、タンパク質が原料です。


タンパク質は何でできているか知っていますか?

そうですね、アミノ酸です。
アミノ酸は分解すると窒素や炭素や水素などの元素になります。
これが植物に吸収されて栄養分になるのですね。


化学肥料は最初から窒素やリン酸やカリです。
だからすぐ効きます。点滴みたいなものですね。

点滴だけでも人間は生きていけるし、かえって栄養バランスはいいです。
でも、そういう生活は健康ですか?
これが化学肥料の問題点です。


有機肥料はタンパク質が微生物に分解されてアミノ酸になって、さらに窒素やリン酸やカリに分解されてから初めて植物に吸収されます。
御飯が胃でもまれ、腸で分解されて初めて吸収されるのと同じです。





お味噌や醤油も同じです。
大豆やコメのタンパク質が分解されてアミノ酸になることでうま味、甘味が出ます。

「畑がお味噌の匂いがするということは、うま味成分のアミノ酸が畑の中にいっぱい。」ということです。
美味しい野菜まであと少しです。

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