2011年06月05日 01:57
「食することは命をいただくこと。」 ようこそ、しあわせ野菜レストランへ
食(たべもの)に求められているものって何なんだろう?
安心・安全であったり、おいしいことであったり、安さ(適正価格)であったり、時には贅沢であったりします。
人、場所、時によって異なることもありますが、食することは命をいただくことだと思います。
そんなことを考えながら、「しあわせ野菜レストラン」を企画しました。
野菜つくりを手伝いに来てくれている小林君。
掛川北部の山の中で植物性の飼料を餌に鶏を平飼いで育てています。
今日持ってきてくれたのはフランスの高級地鶏です。
血を抜くために吊り下げます。
実は当初は首を絞めて羽を抜くところまでは事前にやっておこうと思っていました。
しかし、参加を申しこまれたお客様から「子供たちに、生きているところから肉になるところまでを見せてあげたい。」という話をいただき、最初からお見せすることにしました。
子供たちがどんな反応をするのか、正直とっても不安でした。
細かい毛は焼きます。
ここまで約15分。
鶏は鳴いたり暴れることもありませんでした。
初めから見ていると、「怖い」とか、「気持ち悪い」というのではなく、「ありがたい」という気持ちに自然となってきます。
焼肉屋さんで食べるコリコリしたお肉ですね。
鶏は歯がないので、この部分に砂を溜め餌を細かくします。
中には砂と餌が詰まっていました。
ところで、砂(小石)は土の中にあり、この鶏は平飼いですから自然についばむことができましたが、日本の養鶏の99%はゲージ飼いで、鶏は地面に接していないで四方を網に囲まれています。砂をどうしていると思いますか?
- 答え -
砂で砕かないといけないような硬い餌をやらないで、やわらかい餌をあげています。それが日本の食の現状かな。
羽の先がウイング、根元の部分が「ドラム」。
とっても、おいしそう。
左下が心臓(Heartだからハツ)、その右がレバーです。
今日見たことが、これから続く長い食生活、そして人生にとって財産となりますように。
鶏の解体の後は収穫体験です。
写真に撮るのを忘れたけど、ニンジンとトマトとキュウリを収穫しました。
その後、畑を移動して、たまねぎの収穫へ。
「久しぶりに土のにおいを嗅いで気持ちがいい。」という声を聞いて、そんなものなのだと、逆にいい刺激をいただきました。
根もとっても長くてなかなか抜けません。
男爵、メークイン、キタアカリ、インカの目覚め、アンデスレッドを収穫。
品種によって葉の感じが違うことも気がついてくれたかな?
季節的に一番気持ちのいい時です。
2時間前に解体した鶏と、昨日と今日の朝に収穫した野菜(ジャガイモ、たまねぎ、ニンジン、レタス、キュウリ)を使ったカレーです。
お米も自家米、香辛料以外はすべて地産地消、身土不二の「100%自給カレー」です。
ただ、父親が作った緑茶があったことを忘れていて、飲み物まで気が回らなかったのが心残りです。
次回は7月上旬ころ、最初に直売所の店頭にてご案内します。
今回と同じように鶏の解体から始め、オクラ、ナス、トマトなどの夏野菜が入ったカレーを予定しています。
その際にカレー作りをお手伝いしてくださるスタッフも募集します。