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2008年06月05日

ドイツの農業(その2)

ドイツにおける有機農業

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 ドイツの農業形態はほとんどが借地です。写真の農家は110ヘクタールの農地で農業をやっていますが、自分の農地は0.5ヘクタールのみであとは借地です。
 輪作を徹底し、クローバーやえんどう豆などのマメ科植物を使って地力を高め、天敵を使った病害虫防除が行われていました。日本の有機農業は、堆肥により土つくりを行い、農薬と化学肥料を使わず有機肥料で作物を育てることを言います。しかし、ドイツの有機農業は、外部からの堆肥の投入は行わず、その土地が本来持っている力を引き出そうという方法でした。
 日本の有機農業の目的は、安全で味が良いことですが、ドイツのそれは環境を保全しながら持続的に生産を行うことが目的で、安全で味が良いこということは結果であって、目的ではありません。

 有機農産物は値段が高く、主食であるジャガイモが7倍もの値段で販売されることもあるのですが、それでも購入する人々がいるのは、安全性だけでなく、外部の力を借りないで、その土地が持っている最大限の力を引き出して育ったという魅力が有機農産物にあるからです。生産者が有機農法に惹かれるのも、この農法に人の生き方の本質を感じているからです。
 有機栽培農家の経営者の話の中に地球温暖化や京都会議という言葉が出てきて、このことを農業経営の理念の中で語る農家が日本にいるのかなあとしみじみ思ったものでした。



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Posted by しあわせ野菜ガルテン at 21:03│Comments(0)11、海外農業研修の思い出
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