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2008年08月28日

シルクロードのオアシス都市を訪れて(その10)

・ひとりっ子政策

 中国はひとりっ子政策を行っていますが例外もあり、新彊ウイグル自治区では農民と少数民族が優遇されています。
 食料の増産が見込められる新彊では、中国13億の人民のために農民は2人まで子供を産むことができます。
 また、民族のバランスの問題から少数民族は実質的には何人でも子供を産むことができ、子供が6人とか8人という家もありました。子供の遊び場は外であり、どこに行っても子供だらけという感じでした。

 
シルクロードのオアシス都市を訪れて(その10)子だくさんの少数民族 (パオの中にて)
 中国はひとりっ子政策をとっているが、少数民族は優遇されていてたくさんの兄弟姉妹がいる。
 写真はカザフ人の兄弟達。

(一人っ子政策の特例)
 中国はいろいろな場面で日本で知られている原則とは違った特例に出くわします。
 静岡大学の大学院へ留学している張さんという女性が通訳として一緒に参加しましたが、彼女は結婚していて子供が二人います。
 優秀な子供は国の宝であるので、海外の大学院の博士課程に留学した場合、結婚していれば留学中は子供を何人でも産んでもいいそうです。なんか、すごいですね。


・核家族と大家族

 中国では民族によって核家族制度と大家族制度に分かれます。
 9割を占める漢民族は核家族です。社会主義により男女平等も実現しているので、考え方が日本よりアメリカ的のところがあります。
 ウイグル民族も核家族で、結婚したら親と別居をします。しかし、子供の自立を果たすのは親の役目だそうで、結婚前に親は子供に家を建ててあげなくてはいけません。
 パオに住むカザフ人、キルギス人も核家族制で結婚したら新たにパオを作り独立します。パオの内部は見た目以上に大きく、家族はひとつのパオで暮らします。

 大家族なのはダジク人で、男の子供は長男でも次男でも三男でも結婚しても奥さんと一緒に親と一緒に住みます。部屋は独立していてとても大きな家ですが、食堂や居間はひとつです。家長がなくなると初めて独立します。自分たちが訪問した家では58歳の家長の元に28人がひとつの家族として暮らしていました。

シルクロードのオアシス都市を訪れて(その10)大家族制のタジク族
 タジク族はタジキスタンと同じ民族。大家族制で男の子供は結婚しても同じ家に住んでいる。そのために家はとても大きくたくさんの部屋に分かれている。この家は28人家族である。
 ヤク28頭、牛22頭、ヤギ40頭、羊20頭、ウマ、ロバ一頭、鳩100羽(ハトも食べる)を飼い、畑は2,5haで小麦とヒエと豆を作っている。


パオ
 パオの中は思った以上に広く、そしてきれい。手の込んだ絨毯に囲まれている。
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Posted by しあわせ野菜ガルテン at 22:00│Comments(0)11、海外農業研修の思い出
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