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2008年09月25日

葉がないのに彼岸花はなぜ咲くのだろう?

彼岸花がいろいろな場所で目につくようになりましたね。
彼岸花が咲くと、秋が来たなぁという気持ちになりますね。

でも、彼岸花の咲く時期が遅くなっているような気がしませんか?
夏に雨が少なかったことが影響しているのかも知れませんが、温暖化の影響があるのじゃないでしょうか。

彼岸花について、教員時代のある思い出があります。
自分は農業の教員だったのですが、「草花」の授業を担当した最初の年の9月の授業で生徒にこんな質問をされました。
「先生、彼岸花ってどうして葉がないのに花が咲くのですか?」
皆さん知っていますか?
葉がないのに彼岸花はなぜ咲くのだろう?


「なぜ彼岸花には葉がないのか?」・・・・自分は知りませんでした。
そして、そのことに疑問を持つこともありませんでした。
自分が知らなかったということ以上に、そのことに疑問を持ったその生徒に対して、「なんか、すごいなあ。」と妙に感心したことを、毎年この時期になるとその女子生徒の顔と一緒に思いだします。

その後、自分は彼岸花については1時間くらいの授業がやれるようになりました。
そういうことで、今日から数回、彼岸花シリーズです。

「なぜ彼岸花には葉がないのか?」

実は葉はあるのです。でも、変わっているのです。

普通の感覚だと「植物は芽が出て、葉が出て光合成をしてから花が咲く。」のがパターンだと思うのですが、彼岸花は最初に花が咲いて、その後に葉を出して栄養を球根にためておいて、また次の年に最初に花を咲かせるというライフサイクルを取っているのです。
葉が出てくるのは冬、他の植物と競合することなくゆっくりと光合成にいそしんでいます。

(追加)

花のあとで伸びてくる葉は、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまいます。
花と葉を同時に見ることはありません。 葉のあるときには花はなく、 花のときには葉がない。
このことから 韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ぶそうです。 「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味だそうです。なんか、いいですね。


タグ :彼岸花

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この記事へのコメント
はじめまして。

「花は葉を思い、葉は花を思う。」ってステキですね。「相思華」と韓国では呼ばれるなんて…彼岸花ってなんとなく不気味なイメージだったのですが、ちょっと変わったかも。
勉強になりました。
Posted by ひぐらし at 2008年09月26日 02:30
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