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2008年09月26日

彼岸花は死人花(しびとばな)

掛川市立和田岡小学校の近くの原野谷川の様子です。
延々と彼岸花が咲いています。

彼岸花の別名は曼珠沙華と言います。何と読みますか?
彼岸花は死人花(しびとばな)


マンジュシャゲですね。「天上の花」という意味です。 おめでたい事が起こる時に、その兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典によるもので、とってもありがたい名前です。

でも、自分はこのいかにも仏教ぽい名前が怖くて嫌いでした。
なぜなら、小さい時におじいちゃんからこう言われていたからです。

「彼岸花は死人花(しびとばな)なんだよ。折ったりすると罰があたるよ。」

実際お墓のそばにたくさん生えていたので、赤い花が血のようでとっても怖くて嫌いでした。

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教員になってから知ったことですが、おじいちゃんの言葉には、それはそれは深い意味があったのです。

彼岸花はリコリンというアルカロイドを多く含む有毒植物です。特に球根にはたくさん含まれており、食べると吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死ぬこともあるそうです。
田んぼのあぜ道や土手に植わっていますが、これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、彼岸花の毒性のある球根を植えることで防いでいるそうです。

ところが、この毒、ゆでると無毒化するそうです。昔の人はこの根の部分からデンプンをとって飢饉の際の食料としたそうです。


球根が肥大するためには花が咲いて葉が出なくてはいけません。
でも、子供に「飢饉の時に掘って食べるのだから、折ってはだめだ!」などと言っても言うことを聞くわけがありません。

でも、「彼岸花は死人花(しびとばな)なんだよ。折ったりすると罰があたるよ。」と真面目な顔をして言われると、通る時には走ってその場から離れたものでした。



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