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2008年10月20日

酔っぱらいの花

酔っぱらいの花酔っぱらいの花酔っぱらいの花

 家の入り口にあるスイフヨウです。
 スイフヨウはフヨウの園芸品種です。ハイビスカスやムクゲ、それからオクラと同じ仲間で、とても大きくて立派な花が咲きます。
 漢字では酔芙蓉と書きます。 なぜ酔なのかというと、朝咲いたときには純白のとっても清楚な花なのですが、お昼くらいからほろ酔い気分(ピンク)になり、夕方には完全に酔っぱらって、真っ赤になって縮んでしまうからです。

 写真を撮ったのは2時くらいです。人間にもお酒に強い人と弱い人がいると同じように、同じ時間なのにもう酔っぱらい始めている花もあれば、まだシラフの花もあります。
 真っ赤なのは今日咲いた花ではなく、たぶん昨日咲いた花で、人間に例えると二日酔いでぐったりしているのだと思います。

酔っぱらいの花酔っぱらいの花酔っぱらいの花



icon01 文化の秋。スイフヨウの色の変化を生物学的に説明してみます。 icon08

  スイフヨウを赤くするのはアントシアンという色素です。紅葉やアジサイが赤くなるのもこのアントシアンが生成されるからです。
 アントシアンの生成は紫外線やpHによって促進されます。紅葉が赤くなるのは秋になって紫外線を防いでいた葉緑素が減ってくるからです。
 フヨウの花の色は普通は赤です。花には葉緑素がありませんから始めからアントシアンが生成されているのです。
 ですから品種改良や突然変異でアントシアンが出来なくなってしまうと花の色は白くなります。白いフヨウですね。

 では、なぜスイフヨウが色を変えるかというと、アントシアンがなくなってはいないけど、いい加減になってしまっている。要はアントシアンの前段階の化学物質になってしまっているからです。(ちょっと自信ないけど・・・)
 まだ、未成熟な色素であるために最初は白いのですが、太陽(紫外線)にあたって一挙にアントシアンに変わっていくのです。紅葉は葉緑素の減少とともに赤くなっていきますが、スイフヨウは一日で変化しているのです。

(うまく 説明できてるかなぁ?)





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