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2009年07月19日

キングコーン

浜松のシネマ・イーラで開催されている「食を観る映画祭」でキングコーンを見てきました。

キングコーン


 ストーリーは「大学生の二人が自分の髪の毛を使ってDNA検査をしたところ、身体の大半がトウモロコシ(コーン)から出来ていた」ということから始まります。

 印象的だったのは彼らが始めたコーン栽培、時速20㎞で種をまく機械や液体アンモニウム(肥料)や除草剤を使って、農業初心者でありながら簡単にトウモロコシを育てていきます。
 種をピンセットでポットにまいて、移植して、有機ボカシ肥料と堆肥を入れて、草を取って、アワノメイガやハクビシンの対策をしながらトウモロコシを作っている自分とは大きな違いです。

 特に除草剤への抵抗性を持った遺伝仕組み替え種子の力はすごいです。
 特定の除草剤に対して抵抗性(要は除草剤をまいても枯れない遺伝子)を持っているので、除草剤をかければトウモロコシ以外の草は全部枯れます。
 除草剤というのは別名、枯葉剤です。ベトナム戦争で活躍した農薬です。


 日本は遺伝子組換えトウモロコシの輸入を禁止していますが、これは生食用で加工品や飼料は禁止されていません。
加工品の代表はコーンシロップでブドウ糖果糖液体とか高果糖液体とか表示されています。多分日本のスーパーで売られている加工食品の99%に使われています。
 飼料トウモロコシというのは家畜の餌で、国産の黒毛和牛でも餌の半分は輸入トウモロコシです。
 トウモロコシの輸入先の9割がアメリカで、ほとんどが遺伝子組換えトウモロコシだから、肉や卵を食べ、牛乳を飲むということは遺伝子組換えトウモロコシを食べていることになります。

 国内で栽培されているトウモロコシは遺伝子組換えではありませんが、そもそも日本は世界一のトウモロコシ輸入国で、統計的にはトウモロコシ自給率は0%(1%以下)です。
 だから、国内での遺伝子組換えトウモロコシの栽培を禁止していても無意味です。

ということで、
スーパーで加工食品と肉と卵と牛乳とパンを買っていると、体の中は遺伝子組換えトウモロコシで成り立っていることとなります。



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Posted by しあわせ野菜ガルテン at 19:37│Comments(0)8、”農”への思い
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