農業のブーム
近頃、就農(農業を始めること)に関する記事を多く見るようになりました。
自然志向や環境意識の高まりや食の安全安心に関するさまざまな問題の発生の中で、ここ数年、農業が見直されて始めていたのですが、昨年の経済の悪化に伴う雇用不安の中で、新たに農業を始めることがブームのように取り上げられ始めています。
先週の日経MJ(日経流通新聞)の裏一面はこんな記事でした。
農業を始めた自分にとって、農業への新規参入ブームは追い風ではあるのですが、この記事を読みながら、危ないなぁ、と思いました。
思い返すのは、かつてのガーデニングブームです。
その頃、自分は農業高校で「草花」を担当していました。
大阪花博、淡路花博、オランダのフロリアードに行き、浜名湖花博の出展やコンテナガーデンコンテストやハンギングバスケットコンテストに出ました。
花の講習会に参加したり、逆に講師の依頼もされました。
いろいろな庭も見に行き、イングリッシュガーデンを見にイギリスまで行ってきました。
すごく楽しかったし、今でも役に立っているのですが、ブームは完全になくなりました。
あれほどもてはやされたイングリッシュガーデンは今では死語です。
今、花屋さんの廃業が相次いでいます。
花では儲かりません。
農業がブームのように取り上げられていますが、実際はそう簡単には儲からないし、肉体仕事で休みもありません。
だから、それほどブームは続かないような気がします。
「安全安心」という言葉も以前ほど聞かなくなり始めている気がします。
日経新聞に載っているとついつい信じてしまいがちですが、経済こそ水もの、
こんな感じで日経MJに取り上げられているのは
アブナイ、アブナイ
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