2008年08月21日
シルクロードのオアシス都市を訪れて(その8)
シルクロードの人々の暮らし
物価と収入
中国の通貨の単位は「元」で1元は約15円です。タクシーが1km50円、食事は150円から1000円、ホテルが500円から2500円と、物価は日本の5分の1位です。私たちの調査を手伝ってくれた中国科学院生態地理研究所の大卒者の初任給が8千円から1万円で、所長さんの月給が3万円くらいだそうです。
お土産などは2倍から3倍に言ってくるので値切るのが普通です。
新彊時間
「中国はひとつ」という事から中国には時差がないことになっていますが、実際は西域である新彊ウイグル自治区は2時間遅れの「新彊時間」で動いています。仕事は「北京時間」の朝10時から夕方7時まで、お昼休みは午後2時から3時までで、「明日の朝は北京時間の9時、新彊時間だと7時に朝食です。」などという会話となります。
時計の時間をどちらで合わせるかは人によって異なり、漢民族は主に「北京時間」に、ウイグル民族やカザフ民族は「新彊時間」に合わせていることが多いようです。最初は戸惑いますが、中身は同じですから慣れるとそれほど困ることなく生活ができるようになります。鄧小平が言い出した資本主義と社会主義の「一国二制度」の原点を見た思いでした。
砂漠の衣装
「シルクロードでの服装は、紫外線が強いので長袖とズボン、そして帽子は必需品である」と思っていました。実際多くの人はそのとおりだったのですが、流行というものは世界中を駆け巡るようで、女の子が上はタンクトップやキャミソールで肌を見せ、背中には小さなリュックを背負い、下はミニスカートやショートパンツで素足を見せて、そして厚底サンダルまではいて歩いてくるような場面に出くわしました。最初に見たときは本当にびっくりしました。
トイレ
北京や上海などではほとんど見る事がなくなった、大便をするのにドアに扉がなくて、顔が丸見えの通称「ニイハオ・トイレ」が新彊ではまだまだ健在です。さすがにホテルではドアが付いていますが、招待所と呼ばれる簡易宿泊所や普通のレストランでは水洗トイレでもドアが付いていません。トイレに行ったときにズボンをおろしてリキんでいるところに出くわすと、どうしたものかと戸惑うし、自分がしているときは誰かが来ないかと落着かないのですが、2、3回経験すると開き直れます。
屋外のトイレの場合は、屋根がなくて1メートル位高さの壁で、いくつかのトイレが仕切られているだけというところも多いです。この場合は日本でいう汲み取り式のトイレなのですが、乾燥地帯である新彊では大便もすぐ乾燥します。ヒマラヤなどで燃料として牛のフンを使うという話があり、今まで「フンを拾い集める」というのがよくわからなかったのですが、これならフンを固まりとしてつかむことができると納得しました。ただし、肉食性の食事をしている人間のフンは乾燥すると、とても刺激的な異臭を放っています。
バザール
バザールは売りたい人と買いたい人が自由に集まってきて売買をする自由市場であり、商取引の原点です。
オアシスの都市ではまだまだいたるところでバザールが開かれてており、中でもカシュガルのバザールは有名です。
カシュガルは経度でいえばインドのニューデリーと同じ場所にあり、パキスタンに隣接するイスラム文化の雰囲気があふれている町で、人口は110万人という今なおシルクロードの巨大なアオシス都市です。
このカシュガルで日曜日に開かれるバザールは1日に10万人が集まり、世界最大のバザールと言われています。中でも家畜のバザール会場は圧巻で、見渡す限り羊がうごめいています。足元はフンだらけ、砂ボコリが空に舞い上がっていました。
なんでも手でつくる。高速道路も手で作っていた。安いというだけでなく労働力を確保するという面でも重要であるらしい。

ウイグル人は踊りが大好き。男も子供も踊る。そして、とてもエキゾチック。

シルクロードのオアシス都市でも大きな町では若い子たちは普通の格好をしている。
新疆ウイグル自治区においては、女性が顔を隠しているのは宗教的な意味あいより、砂漠の砂除けが目的である。イスラム教の中でも、お酒もたしなむし緩やかな戒律のようだ。
カシュガルのバザールは一日に10万人集まる世界一のバザールである。誇りとにおいがすごい。・・・・もう2度と行きたくない。
バザールで売られていた羊。顔の黒い羊は主に肉用、顔の白い羊は毛皮用であるとのこと。
物価と収入
中国の通貨の単位は「元」で1元は約15円です。タクシーが1km50円、食事は150円から1000円、ホテルが500円から2500円と、物価は日本の5分の1位です。私たちの調査を手伝ってくれた中国科学院生態地理研究所の大卒者の初任給が8千円から1万円で、所長さんの月給が3万円くらいだそうです。
お土産などは2倍から3倍に言ってくるので値切るのが普通です。
新彊時間
「中国はひとつ」という事から中国には時差がないことになっていますが、実際は西域である新彊ウイグル自治区は2時間遅れの「新彊時間」で動いています。仕事は「北京時間」の朝10時から夕方7時まで、お昼休みは午後2時から3時までで、「明日の朝は北京時間の9時、新彊時間だと7時に朝食です。」などという会話となります。
時計の時間をどちらで合わせるかは人によって異なり、漢民族は主に「北京時間」に、ウイグル民族やカザフ民族は「新彊時間」に合わせていることが多いようです。最初は戸惑いますが、中身は同じですから慣れるとそれほど困ることなく生活ができるようになります。鄧小平が言い出した資本主義と社会主義の「一国二制度」の原点を見た思いでした。
砂漠の衣装
「シルクロードでの服装は、紫外線が強いので長袖とズボン、そして帽子は必需品である」と思っていました。実際多くの人はそのとおりだったのですが、流行というものは世界中を駆け巡るようで、女の子が上はタンクトップやキャミソールで肌を見せ、背中には小さなリュックを背負い、下はミニスカートやショートパンツで素足を見せて、そして厚底サンダルまではいて歩いてくるような場面に出くわしました。最初に見たときは本当にびっくりしました。
トイレ
北京や上海などではほとんど見る事がなくなった、大便をするのにドアに扉がなくて、顔が丸見えの通称「ニイハオ・トイレ」が新彊ではまだまだ健在です。さすがにホテルではドアが付いていますが、招待所と呼ばれる簡易宿泊所や普通のレストランでは水洗トイレでもドアが付いていません。トイレに行ったときにズボンをおろしてリキんでいるところに出くわすと、どうしたものかと戸惑うし、自分がしているときは誰かが来ないかと落着かないのですが、2、3回経験すると開き直れます。
屋外のトイレの場合は、屋根がなくて1メートル位高さの壁で、いくつかのトイレが仕切られているだけというところも多いです。この場合は日本でいう汲み取り式のトイレなのですが、乾燥地帯である新彊では大便もすぐ乾燥します。ヒマラヤなどで燃料として牛のフンを使うという話があり、今まで「フンを拾い集める」というのがよくわからなかったのですが、これならフンを固まりとしてつかむことができると納得しました。ただし、肉食性の食事をしている人間のフンは乾燥すると、とても刺激的な異臭を放っています。
バザール
バザールは売りたい人と買いたい人が自由に集まってきて売買をする自由市場であり、商取引の原点です。
オアシスの都市ではまだまだいたるところでバザールが開かれてており、中でもカシュガルのバザールは有名です。
カシュガルは経度でいえばインドのニューデリーと同じ場所にあり、パキスタンに隣接するイスラム文化の雰囲気があふれている町で、人口は110万人という今なおシルクロードの巨大なアオシス都市です。
このカシュガルで日曜日に開かれるバザールは1日に10万人が集まり、世界最大のバザールと言われています。中でも家畜のバザール会場は圧巻で、見渡す限り羊がうごめいています。足元はフンだらけ、砂ボコリが空に舞い上がっていました。








Posted by しあわせ野菜ガルテン at 09:10│Comments(0)
│11、海外農業研修の思い出