2008年12月22日
たい肥作り
今日は一日堆肥の切り返しでした。
「美味しい野菜作りは土作り」と言われますが、その基本が堆肥の投入です。
土の粒子はほっておくと硬くなってしまいます。
このような状態の土は根が伸びにくく、肥料分も流れやすくなってしまい植物が弱々しくなってしまいます。
土の中の微生物も少なくなってしまい病気に対する抵抗力がなくなってしまいます。
これに堆肥を入れると微生物が土の粒子と有機物を結びつけて小さな団子状態にしてくれるのです。
これを団粒構造といって、このような土になって始めて健康的な野菜ができます。
無農薬野菜といっても、青白くて貧弱な野菜を無農薬で作っても栄養価はありません。
たい肥は普通は牛や豚を飼っている酪農家から買いますが、
牛や豚の排せつ物を利用しない植物質のたい肥を作るために自分で作ることにしました。
牛や豚の排せつ物は発酵を促進するために使われるのですが、必ずしも必要というわけではないのです。
堆肥作りにはいろいろな微生物が関係します。
酵母菌、納豆菌、放線菌・・・・
白くなっているのは放線菌の菌糸です。
これらの微生物は酸素を必要と知る好気性菌なので切り返しをして空気を入れてあげます。
(微生物も生き物なのです。悪者ではありません。)
発酵がうまくいくと高級な味噌や醤油のような甘い香りがしてきます。
今日は少し酸っぱいにおいがしていました。
これは嫌気性の乳酸菌が働いている証拠です。
機械があれば楽なのですが、スコップを使って一日かけて4トンの堆肥を切り返しました。
あー疲れた。
Posted by しあわせ野菜ガルテン at 18:57│Comments(0)
│5、この頃の農作業