2008年09月11日
なぜ国産レモンは緑色なのか?


妻がバナナのパウンドケーキを作るためにバナナを買ってきました。
でも正直言って日本で買うバナナは美味しくありません。
では、どこのバナナがおいしかったかというと、フィリピンで食べたバナナです。
ベトナムでもタイでも食べましたが、フィリピンです。
台湾で食べたバナナもまぁまぁ美味しかったですが、何といってもフィリピンです。
点数を付けるとフィリピン10、台湾8、ベトナムとタイ7、日本2っていう感じです。
これは、いわゆる完熟であるかどうかの問題です。
バナナはよく知られているように、まだ緑色の状態で船で運ばれてきて港の倉庫でエチレンガスという植物ホルモンガスを使って追熟し黄色くします。今の時代だから値段が少し高くなっても飛行機で運ぶとうい方法もありそうなのですが、バナナに寄生する虫を運びこまないように植物防疫法の関係で緑色のものしか輸入できないのです。
ですから日本では樹上完熟のバナナを食べることはできません。 完熟のバナナは皮だけでなく果肉も黄色です。食感もドリアンに似たような感じです。そして、本当においしいです。
自分が食べた中でフィリピンのものがおいしかったのにも理由があり、他の国は観光で行った時にお店やホテルで食べたものだったのに対して、フィリピンは植林ボランティアで行ったために純農村地帯で食べた限りなくフードマイレージがゼロの樹上完熟のバナナだったからです。
さて、タイトルの「なぜ国産レモンは緑色なのか?」ということなのですが、原理はバナナと関係があります。
レモンも植物防疫法の関係で緑色のものしか輸入できません。レモンの虫が入ってくると日本のミカンが大打撃を受けてしまうからです。結果的にまだ未熟のレモンを輸入して黄色くしますので、味的には未熟のまま、要するに酸っぱいのです。
では、国産レモンをそのまま樹上完熟させるとどうなると思いますか?
今、9月に緑色のレモンは12月頃になると黄色くなります。これを食べると実は美味しいのです。
もちろん酸っぱさはあるのですが柑橘類に共通した甘みがあるのです。
しかし、日本においてはレモンは酸っぱくなくてはレモンではないのです。
よって、まだ酸っぱい状態の未熟なレモンが国産レモンとして売られるわけです。
ちょっと変な話ですよね

(追加) 国産の野菜も同じですよ。
フードマーレージ・ゼロの野菜・・・・・・・自分が目指している野菜です。
Posted by しあわせ野菜ガルテン at 20:00│Comments(0)
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