この花なんだ?

しあわせ野菜ガルテン

2009年05月16日 19:07

本日のベジタブ検定は1級、大学の農学部のレベルです。
でも、農家のおばちゃんは意外と知っているかも・・・・

(問題)下記の2枚はホウレンソウの花の写真です。
しかし、様子が若干違います。
なぜでしょうか?








動物は雄と雌が別々の個体ですが、
植物の場合はおしべとめしべがひとつの花の中にある雌雄同花が多いです。

キュウリやズッキーニやカボチャ、ベゴニアなどは
ひとつの株の中に雄花と雌花がある雌雄異花です。

珍しいのは動物と同じようにオスとメスに分かれているもので、
これを雌雄異株(しゆういしゅ)と言います。

農業高校の教員時代に「雌雄異株にはソテツ、イチョウ、キンモクセイ、ヤマモモなどの樹木が多く、花では彼岸花が野菜ではホウレンソウがそうである。」と話してはいたものの、実はホウレンソウにオスとメスがあるのがいまひとつ理解できていませんでした。
「ひと束いくらで売られているホウレンソウは全部同じように見えるけど、本当は雄と雌があるのかなぁ。同じように見えるけどなぁ」と思っていましたが、今回収穫のタイミングが合わなくて花を咲かせてしまったために、ホウレンソウにはオスとメスがあるのがわかりました。

上の写真がメスですね。花粉が風で運ばれる風媒花であるため、花は目立つ必要がなくでわかりにくいのですが花はすべて雌花ですが。よく見ると、風に舞う花粉を捕まえるために、めしべがニョキニョキ出ています。

下の写真がオスです。花は全部雄花です。花粉を大量に出しています。葉が花粉で黄色くなっています。

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