キャベツの不思議発見

しあわせ野菜ガルテン

2010年01月20日 21:19

外葉の表面が赤くなっているキャベツがありました。
買うべきでしょうか、やめるべきでしょうか?
       (ベジタブ検定4級)



 葉が赤くなるのはアントシアンという色素です。
 ラデッシュや紫キャベツの赤い色の正体です。赤ワインの色もそうですね。

 落葉植物の紅葉もアントシアンによるものです。
 寒くなると葉の中で作られて赤く発色しやすくなります。

 アントシアンを摂取しても全く問題はありません。
 しかし、キャベツの場合、外葉の表面が赤くなっていると見た目が悪くて売れません。
 そのため、種苗メーカーでは寒くなっても発色しないような品種改良がされています。

 なるべく赤くならないように品種改良されているのにもかかわらず、表面が赤くなったということは、このキャベツは露地栽培で寒さに当たっているということです。

 野菜類は寒さに当たると、細胞内の水分を減らして濃度を高くして凍結から自分を守ろうとします。そのために濃縮した旨みのある味に変わります。
 冬野菜がおいしいのはこのためです。(寒風に当たったホウレンソウ、本当においしいですよ。)

 よって、表面が赤くなったキャベツは美味しいのです。
 ですから、表面が赤くなったキャベツは買うべきです。
  

      
 

 ところで、赤くなった部分の葉だけを集めて料理したら美味しいのかなぁ。

 ブドウの皮から溶け出したアントシアンで赤ワインはコクがあるのだから、もしかしたら赤いキャベツの葉を集めて料理したら旨味たっぷりの美味しい料理ができるかも・・・。

 そこで、今日収穫したたくさんのキャベツから、赤くなった葉だけを集めて料理してみました。



 うーん、アントシアン以前の問題で、硬くてゴムみたいだった。
 見た目もよくないし・・・・・・。

           お粗末さまでした。タンタン  
 

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