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2009年02月07日

鯉料理

食養鯉こく

皆さん、鯉料理を食べたことがありますか?

今回のリマクッキング・スクールのメインは「食養鯉こく」でした。
食養というのは食事療法のこと、病気の治療方法としての料理方法です。
人は食べることによって命の元、力の源を得ることができます。
病気になった時に命に力を注いでくれるもの、それは薬ではなく食べる物です。
「食養」とはそんな考え方です。
鯉料理


マクロビオティックでは動物性のものはいただきませんが、1年に1度、この時期だけ動物性のものをいただきます。
鯉は生命力が強いので、その力を借りて生命力をつけるための食養生です。
鯉はえさになるものが植物に近いため動物性の中では一番陰性が強いそうです。
マクロビオティックでは生きたものを食べて体を作るので、鯉も生きていなければ意味がありません。

一物全体の思想に基づいていますので、鱗や骨、内臓もつけたまま、洗わないで全て丸ごといただきます。
胆のうを入れると苦くなって食べられないので外しておきますが、心臓が肥大して縮む力がない場合には生で食べます。

作り方は、鯉と同量のささがきにしたゴボウを油でアクが抜けるまで丁寧に炒め、鯉と水、番茶のだし殻を袋に入れたものを入れて圧力鍋で煮ます。骨まで軟らかく煮えたら味噌を溶き入れ、一煮立ちしたら生姜のおろし汁と小口切りした青ネギを散らしていただきます。
鯉は造血作用が強く、食べたらすぐに血液が作られるという速効性があり、体もあたたまるため体力がつきます。ですから、内臓が弱く、自分の体だけでは体力がつかない重病な場合に食べるというものです。
鯉を食べるのは初体験の方が多く、その上鱗や骨付きだから食感が硬いかなぁ、臭みがあるのでは・・・などと皆さんこわごわ試食されていましたが、ゴボウや味噌が入り番茶のだし殻で臭み消しをしていたため、思いの外、生臭さはなかったです。
とはいうものの、味覚は人それぞれですし、今まで食べてきたものによって鯉こくが入る、入らないという違いはありました。私は、鯉の強力な味を感じてしまい、ネギを増やしていただきました。先生が説明されたように、食後すぐに体が温まり鯉こくパワーを実感しました。
この日のメニューは、極陽性の鯉こくですので体を冷やす陰性の桜ごはん(塩漬け桜花や桜葉を塩抜きして刻んだものを玄米に混ぜたもの)ときのこと湯葉のおろし和え(動物性の鯉こくが入るので、消化に良い大根おろしを使って炒めたきのこと塩茹でしたミツバを、醤油・梅酢・下ろし生姜で調味し千切った乾燥湯葉で和えます)を作り、体のバランスが中庸になるよう配慮されたものでした。



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Posted by しあわせ野菜ガルテン at 19:02│Comments(2)12、マクロビオティック
この記事へのコメント
信州では鯉こくを食べると母乳が出ると言われているので、産後はよく食べさせられます。泥臭いとかで嫌われますが私は好きです。
でも最近は食べてないですが・・・。
堆肥のアドバイスありがとうございました。
Posted by ノリッチ at 2009年02月08日 16:10
コメントいただき、ありがとうございます。
鯉こくは、昔は栄養が足りなくて母乳が出ないため食べられていたそうです。今は飽食の時代、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないために乳腺炎になるおそれもあるそうです。
Posted by sumi at 2009年02月08日 18:40
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    コメント(2)